活動時間が長い。無駄な話し合いが多い。忙しい中、参加は無理。
等、ネガティブなイメージも多いPTA活動。
ですがPTAが結成されてから長い間廃止にならないのにはそれなりに必要性があるからともいえます。
今回は
PTAはなぜ必要なの?
そもそも何をしているの?
任意加入なら入らないことも可能?
といったPTAに関する基礎的な知識をまとめていきたいと思います。
PTAはなぜ必要?
PTAとは
p・・・Parent(親)
T・・・Teacher(先生)
A・・・Association(組織)
の略です。
日本では1950年東京で【日本父母と先生の会 全国団体結成大会】が開かれ、本格的にスタートしました。
活動の目的は、子ども達の健やかな成長のために先生と親だけでなく家庭、学校、地域社会がお互いに協力し合って様々な活動を行うというもの。
各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体。児童・生徒はPTA会員ではない。皆等しく活動の支援対象でもある[1]。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のための無償ボランティア活動というのが、本来のあり方である。【Wikipedia引用】
PTAはなぜ必要?
PTAの必要性って?
PTA波音来任意加入であるにもかかわらず、義務のようなイメージがあり、私生活や仕事面で大きな負担を感じる人も多くなってきました。
これはPTA結成当初の日本のお母さんの生活スタイルと、現代のお母さんの生活スタイルが大きく変化したことも大きな要因です。
共働きが主流の今、昼間のPTAの集まりに参加しなくてはならないのは大きな負担です。
昔から続いているPTAだから・・という理由のままでは【PTAは不要だ】【なくすべき】などの声が上がるのも無理ないかもしれませんね。
ですがPTAの本来の目的は【子ども達の健やかな成長のためにみんなが協力して地域社会を作り上げること】ですので、今一度、活動方法や必要性を見直し現代にあった組織へ変革する必要があるのかもしれませんね。
保護者の負担になっている活動を見直すべき
子ども達の学校生活に必要な組織であることも、なんとなく理解はできるけど、負担が大きすぎると感じる方も多いですよね。
最近ではPTAの活動を見直し、不要な活動をどんどん削減して簡素化している学校も少なくありません。
例えば、親睦会や、報告の為だけの会議、月一回の定例会など。
本当に必要?
と活動を吟味して、本当に子どものためになる活動だけを行う動きが出てきています。
PTAって何をしているの?
結成当初のPTAの活動目的は
給食の全国普及、制度化
教科書などの無償配布化
校舎の増築、整備
戦後復興の時代背景が色濃く出ていますね。
近年ではPTAの活動目的も大きく様変わりし、
子どもの安全のためのパトロール
運動会やイベントの運営、手伝い
学校やPTAの広報活動
等が主目的となっています。
PTAの組織
PTAは
- 本部的な役割のPTA役員
- 各部・専門委員会を結成する専門委員・部
に大別されることが多いです。
PTA役員
本部を結成する役員です。2年任期の学校も多いようですね。本部役員をやれば兄弟分の専門委員免除などの特権がある学校も。
- 会長・・PTAの総まとめ役。学校行事でのあいさつや地域活動でのあいさつなど多岐にわたる
- 副会長・・会長補佐。2~3名選任されることも。
- 会計
- 監査
- 庶務
等に割り振られます。
専門委員会・部
- 学年部
- 広報部
- 校外部
- 選考部
- バザー部
学校により違いはありますがいくつかの部に分かれ、各部ごとに部長、副部長と選任されます。
任意加入なら非加入もあり?
そもそも任意加入の組織であるPTA。
ほんらいなら加入手続きや非加入手続き、退会手続きなどもっとオープンになっているべきですよね。
ですが暗黙の了解で加入している方がほとんど。
それもトラブルのもとになっているという実態です。
法的には何の拘束力もなく、自由に入会退会できる組織であるはずのPTA。
ではPTAに非加入を選ぶとどうなるのでしょうか?
メリットやデメリットと共に見ていきましょう。
PTA非加入のデメリット
PTAに加入しないという事はPTA会費を支払わない。という事です。
記念品がもらえない?!
つまりPTA会費によって購入される記念品などがもらえなくなる場合があります。
例えば卒業式の時の紅白饅頭や、卒業証書を入れるホルダーなどがあると思います。
(学校によって差があります)
学校運営費が足りなくなる?!
また、学校運営にかかる費用はPTA会費で賄われているものも多く、非加入の家庭が増えると学校運営に支障が生じてくることもあるかと思います。
PTA会費はイベントなどで使うほかに、トイレットペーパーや石鹸などの消耗品、コピー機などの設備維持費にも使われています。
行政からの公費で毛では賄いきれない分を会費で賄っているのですね。
PTA会費は、組織を維持し運営するための費用(運営費)と活動するための費 用(活動費)に区分され、会の運営と活動のために使われるお金です。 しかし、本 来公費で賄うべき学校園の施設設備の修繕や備品の整備、教育活動として行われる 学校園行事などにかかる経費をPTA会費から支出している場合があります。
よって、非加入家庭が増えると現行のままでは学校運営に支障が生じる可能性が高くなるため
PTA会費とは別に、『学校運営にかかる費用』として集金する必要が出てくるかもしれませんね。
登校班に入れてもらえなくなる?!
地域によってはPTA管理下で結成されている子どもの登校班。
PTA非加入家庭はもしかしたら、
親が迎えに来てください。
一緒に登下校はできません
なんてことも起こりうるデメリットです。
(地域差がありますので確認が必要です)
PTA脱退者の子どもを通学班から閉め出す岐阜県西濃地方のある小学校のPTA幹部役員、見て見ぬ振りをする校長そして市教育委員会 – 身勝手な主張 https://t.co/hzdCF0m8WJ
— 大垣の教育を考える市民 (@Ye5k2PEVic7TaRK) August 5, 2018
PTA非加入のメリット
役員になる必要がない
メリットはなんといても役員に選出される可能性がなくなる!という事でしょう。
役員にさえならないなら加入していてもよい、という方も多いはず(笑)
私自身も会費は払うし、ボランティアのお手伝いもしますので!役員はできません…ということで脱退を考えました。
- 役員は難しいので脱退しますが、会費は払い、手伝いもします!
という選択肢があると気持ち的にも助かるなー、と思いましたね・・。
やっぱり、子どもが通う学校運営にかかわることだし、できる事ならお手伝いはしたい・・と考える親にとっては、ただただ脱退というのは気毛引ける部分もありますもんね。。
「くじ引きをしてまで、「やりたくない・できない」仕事を押しつけ合う組織の一員には、なりたくない」
「たかひろ」先生もPTA脱退へ。 https://t.co/uJImfceC8E
— まるお(加藤薫) (@XCTvf3BMtHyAC9R) January 12, 2019
PTA加入のメリット
子どもの学校生活を垣間見ることができる
私は小学校でPTA役員を経験していますが、デメリットばかりではない、という事も実感しています。
それは普通は見ることができないわが子の学校生活を多く目にすることができる!というもの。
行事の手伝いなどは確かに時間を取られて大変なこともありますが、学校生活を送るわが子を見ることができるのはメリットの一つと言えます。
小学校などでは子どももママが学校に来ている!というのは売れいい事のようですよ^^
また、児童生徒しか参加できない合唱コンクールなどもPTA役員のみ会場で鑑賞できる!なんてこともありました♪
PTA加入のデメリット
こちらはやはり、PTA役員に選任された場合の負担でしょうか。
無理だー!!とおもっていることを、やらなければならないのは相当苦痛です。
PTAは不要では?という意見が出てくる理由の一つであると思います。
役員の仕事を苦に感じない、むしろやりたい!好き!という方もいらっしゃるので、その方にとっては、学校で子どもの姿をたくさん見れる、先生とコミュニケーションが取れるなど、メリットしかないですね^^
PTAに選ばれそう!上手な断り方は?
次期PTAに選任されてしまった場合はどうしたら容易でしょうか。
もちろん、子どもの為にも引き受けてみようかな、という場合はデメリットばかりでなく楽しいこともたくさんありますので引き受けてみるのもありだと思いますよ^^
私自身も2年間、役員やりましたが、子どももママが学校に来るのはうれしそうでしたし、レアな行事に参加できたりと良い事もありました。
ですが、無理な場合は無理なので、きちんとお断りしましょう。
角が立たずに、お断りする方法をまとめています!
PTAはなぜ必要?まとめ
PTAの活動は子ども達の学校生活のために必要であると感じます。
が、昔の組織体制のままでは協力できる保護者が少なくなってきているのも事実。
時代にあった、組織体制を整え、本当に必要な活動に絞っていく事も必要ですね。
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